
ここ数年で、日本でもジャックオーランタンを手作りするために、パンプキンのカービングを楽しむ人が増えてきました。カービングは、コツさえわかれば、初心者でもほとんど失敗することなく、手軽に作れるので、今後も日本でもカービングを楽しむ人が増えそうですね。
みんなが大好きな、ジャックオーランタン。でも、実は、廃棄する箇所が多いことで知られています。そもそも、ジャックオーランタン用のカボチャは、カービングしやすいように作られているため、食用に適していません。水っぽく、スカスカで美味しくありません。そのため、多くの家庭において、ジャックオーランタンを作る際に出る生ゴミは廃棄という選択がされています。例えば、ハロウィンでのカボチャの残骸は、イギリス国内だけで、18,000 トン。恐ろしい量です。今のところ、日本では、ここまで多くのカボチャのゴミは出ていないと思いますが、気をつけなければ、同じことをしてしまう可能性があります。
そこで、この記事では、なるべくエコフレンドリーに無駄なくジャックオーランタンを使い切るコツを紹介します。
ゼロ・ウェイスト ハロウィン
ジャックオーランタンを使い切る方法
1. 食用のカボチャでカービングする
普通に食べて美味しい物で、ジャックオーランタンを作るというアイディア。難点は、カービングが難しくなる点です。お子さんなどには向かないかもしれません。食用のものだと、飾った後で、食べることが出来ます。ライトアップの際には、蝋燭を使わず、フェアリーランプなどを使いましょう。
ちなみに、2019年の時点では、イギリスでは、35%の家庭で、食用の物を使ってカービングしていることがわかっています。

2. カボチャの種はローストナッツに
カボチャの種は、オーブンでローストすると食べれます。捨てずに、一手間かけて料理してしまいましょう。カボチャの種は、マグネシウムや亜鉛、良質な脂質など、さまざまな栄養素が含まれており、女性の美容にも効果が期待されています。自然由来のものから栄養を摂取し、ナチュラルビューティを目指しましょう。
ジャックオーランタン用のカボチャは、食用の物に比べ、種が多いことで知られています。ローストしたカボチャの種は、そのままナッツとして食べるも良し、サラダなどに、砕いて振りかけ食べても美味しく食べれます。密閉容器のジャーや瓶で保管してください。

3. 中身はお菓子やスープなどに
美味しくないことで有名なジャックオーランタン用のカボチャですが、食感を感じない料理であれば、比較的、美味しく食べれるそうです。カボチャを裏ごしして料理に使う、スープやお菓子が最適だそうです。逆に、カボチャの食感や、カボチャそのものの風味を生かす料理には向きません。トラウマになるので、やめておきましょう。

4. ベストタイミングで作る
残念ながら、本物のカボチャで作ったジャックオーランタンは、日持ちしません。中がハリボテ張子で、水っぽくスカスカな実が縮んできてしまうためです。3日もすれば、おどろおどろしい見た目になり、痛んできます。食用として、最後使い切るためには、前日か当日に作って、ハロウィン後はすぐに、別の料理として生まれ変わらせる必要があります。

5. コンポストする
どうしても食べるのが嫌な場合は、せめて堆肥として使えるように、コンポストしてみてはいかがでしょうか?ゴミ箱に捨てるというのは最終手段に取っておきたいものです。

6. オレンジなど、捨てるものが少ない物で代用する
質感が少し変わってきてしまいますが、オレンジやハッサクなどは、中身を繰り出せば、捨てずに食べることが可能です。小さめだとカービングが難しくなるので、少し大きめの柑橘類がお勧めです。

まとめ
いかがでしたか?
よく考えてみると、まだ使える物を、簡単にゴミ箱にいれる癖がついていることに気がつかされますね。実は、今まで、私も使い捨てのジャックオーランタンを作って捨てていました。今年は、食用の物を使うか、きちんと料理できる物を材料に選びたいなと思います。それでは、楽しく不気味なハロウィンをお過ごしください。Happy Halloween!