
環境に優しい、再生可能エネルギー/クリーンエネルギーは、今世界でどのくらい生産され使われているなのでしょうか?カーボンフットプリントの低下、CO2排出量削減行動が望まれる昨今、どの程度、実用化されているものなのか調べて見ました。私たち個人個人が、環境に優しい、再生利用可能エネルギーを利用する機会を作ることは、そう簡単ではありませんが、一人でも多くの人が、現状を知ることで、いずれ世論に反映され、国が動くようになります。
それでは、早速、利用率とランキングを見てみましょう。
[2019年] クリーンエネルギーの利用率が高い国 ランキング
調査の対象国は23ケ国、再生利用可能エネルギーとは、風力発電、太陽光発電、波力発電、水力発電、バイオ燃料など。石炭などによる火力発電、また原子量発電は再生利用可能エネルギーに含まれません。ランキングは、スマートエネルギーインターナショナルの調査を参照し、編集しました。
表1. 再生利用可能エネルギーの利用率が高い国 ランキング 10 (スマートエネルギーインターナショナル調べ)
順位 | 国名 | 再生利用エネルギーの利用率 |
1位 | ドイツ | 12.74% |
2位 | 英国 | 11.95% |
3位 | スウェーデン | 10.96% |
4 | スペイン | 10.17% |
5 | イタリア | 8.8% |
6 | ブラジル | 7.35% |
7 | 日本 | 5.3% |
8 | トルコ | 5.25% |
9 | オーストラリア | 4.75% |
10 | 米国 | 4.32% |
何が結果に影響を与えたのか?
1位のドイツは、2019年までは、石炭を使った火力発電と原子力が主な電力供給減でしたが、2019年以降、特に石炭を使った火力発電を積極的に減らし、その分を環境に優しい再生利用可能なエネルギーを利用はじめました。
一方、2位のイギリスは、1970年以降から徐々に石炭の使用を減らし、2018年には、96%削減に成功しています。減らしたもののうち、40%が、風力発電で補われています。イギリスでは、平地/大地が多く、風が強い地域が多いので、風力発電の設置に適しているため、至る所で見かけます。また、記憶に新しいものとして、波力発電も、導入に向け研究が進められています。
日本の状況
2019年の国内のデータによると、日本の発電量は、全体の約82%が、再生不可能なエネルギーの利用となっています。内訳は、 75%が火力発電、6.5%が原子力発電です。自然エネルギーによる発電量の割合は18%。(環境エネルギー政策研究所調べ)少し数字に誤差があるようですが、そうは言っても、現在主力となっている、特に石炭を使った火力発電・原子力に取って代わる、クリーンエネルギーを増やして行かなくてはなりません。
まとめ
日本はまだまだ、クリーンエネルギーの供給が遅れています。エネルギーの多くは、個人宅というより企業により消費されているとされているので、供給源が変わらないことには、カーボンフットプリントを減らすのは難しいかもしれません。
一方で、微々たる物ですが、個人でも簡単に取り入れられる物として、ソーラーパワーのランプなどが挙げられます。特にガーデン用品には、ソーラーパワーが使われることが多いです。
データ参照元
Top ten countries with the highest proportion of renewable energy (Smart Energy International, 2020)