3ステップ。サスティナブルな食器洗いの方法

毎日のキッチンでの洗い物。皆さんは、どのような手順でされていますか?
シンクにタブを置いて、つけ洗い派、そのまま洗剤で洗って、すすぐ。食洗機を使うなど、色々なやり方や手順があると思います。洗い物そのものは、一見、環境に悪影響を与えているようには見えにくいものですが、2020年2月に発表された研究の結果によると、最も効率的で環境に優しい食器洗いを行った場合、少なくとも、14%、最大で70%程度のカーボンフットプリントを減らすことが出来るということがわかっています。

特に、家族が多い場合や、食器洗いの量が多い家庭では、是非、お試しください。では、早速手順をチェックしてみましょう。

3ステップ。
サスティナブルな食器洗いの方法

1. 熱いお湯につける

汚れた食器は、熱いお湯につけます。お湯を溜めるときに、洗剤も入れて泡を立てておきます。この時、洗剤の入れすぎに注意しましょう。桶の大きさや、食器の量にもよりますが、少ないかも?くらいでもかなり洗えます。
汚れが酷いものは、軽く流してから、つけ置きを。

POINT 1☆生物分解性の洗剤や、重曹を使うと更にエコな取り組みが可能です。重曹はテフロン加工されているものには、向きません。

2. 洗う

お湯がぬるま湯のうちに、スポンジなどを使って洗います。すすぎはせずに、全部洗います。

POINT 2☆ ヘッドが付け替え出来るブラシや、環境に優しいスポンジを使うと、更に良いです。

3. 冷水ですすぐ

すすぎは、冷たい水で行います。お湯は不要です。これは手にも良いのですが、冬は寒そうですね。辛い場合は、手袋などを使いましょう。

シンプルですが、すすぎに水を使うというのがポイントです。ちなみにこの方法は、水を流しながら、洗いながら、すすぐ方法に比べて、倍近く、水の無駄遣い、洗剤の無駄遣い、お湯の無駄遣いを減らすことが可能だそうです。結果として、ガス、水道、汚水のなどの処理に伴うカーボンフットプリントを、他の方法に比べて、最大70%近く減らすことが出来るのですから、是非取り入れたいですね。

食洗機をサスティナブルに使うには…?

とはいっても、便利な食洗機なしでは、ライフスタイルが成り立たないご家庭もあるかもしれません。どうしても食洗機を使う必要がある場合は、乾燥機のプロセスは使わず、自然乾燥させましょう。また、食洗機に入れる前に、予め熱いお湯などで、表面を軽く洗い、食洗機での洗浄は最低限としましょう。これによって、温室効果ガスの排出量を14%減少させることが可能です。
最近の食洗機の中には、エコな設計がされているものもあり、ものによっては、手洗いよりも水が節約出来ます。

一人暮らしの人など、洗い物が少ない場合は…?

洗い物が少ししかない一人暮らしの人などは、使ってすぐに洗うよりは、軽くお湯で流してシンクに少し汚れたお皿などが溜まるまで待ちましょう。まとめて洗う前に、お湯につけ置き、洗う、冷水ですすぎ、の手順を実施すると良いでしょう。重曹で洗うのもお勧めです。

まとめ

2020年2月に発表されたデータに基づいた科学的根拠のあるサスティナブルなキッチンの洗い物の方法。是非取り入れてみてくださいね。

参考文献
A guide to household manual and machine dishwashing through a life cycle perspective (2020)

>Green Sustainable Living - グリーンサステイナブルに暮らす

Green Sustainable Living - グリーンサステイナブルに暮らす

人に、社会に、環境に持続性のある未来をもたらすために、エコでグリーンなサスティナビリティの進め方。
ゴミを減らす方法、アップサイクルのアイディア、環境への悪影響を減らし、ナチュラルに暮らす生活のコツなど、日常生活の中で、無理なく、個人レベルで実行できる、サスティナブルな暮らし方を紹介しています。