
使用後の茶葉や、コーヒー粕。これらは、ゴミ箱にポイとする前に、もう一度役立てることが可能なアイテムです。再利用することが可能なものは、できる限り再利用して、ゴミを増やさなくて済ます工夫をし、エコフレンドリーでサスティナブルな生活に役立ててみましょう。
最もオーソドックスな方法として、コンポストがあげられます。茶葉やコーヒーの粕は、植物性由来で、害虫などのトラブルが少なく、ビギナーにも扱いやすいアイテム。ただし、茶葉や、コーヒー粕の特徴と成分は、植物の育成を阻むケースもあるため、堆肥として使う予定がある場合は、注意する必要があります。
そこで、コンポスト以外の茶葉やコーヒー粕の、使い道についてまとめてみました。早速チェックしてみましょう。
お茶の粕の再利用
使用済みの茶葉は、乾かしてから再利用します。お茶を入れたあとの茶葉を絞り、出来るだけ水気を抜き、新聞紙などの上に、散らすようにして、天日干しで4-5日かけて完全に乾かします。濡れたお茶の葉は、色移りするので、新聞の下にトレイなどを敷くと安心です。乾いた茶葉は、瓶かカンなど湿気を寄せ付けない容器に入れて保存します。
1. 消臭効果に
使用済みの乾いたお茶っぱは、消臭効果に優れています。冷蔵庫、靴箱、カーペット/絨毯、ドアマットの消臭などに役立ちます。特に、ペットの匂いや食べ物の匂い取りに、効果が期待できるとされています。
冷蔵庫や、靴箱に使う場合は、乾いた茶葉を、コットンもしくはモスリンのバッグなどに入れて使うと◎。特に、モスリンは、通気性が良く、より効果が実感できます。墨や重曹などと同じような働きで、消臭してくれます。
カーペット/絨毯、ドアマットに使う場合は、乾いた茶葉をそのまま振りかけて、15-30分程度おき、掃除機で吸い取ります。この方法で、重曹でも同じような効果が得られます。
その他、ヨガマットなど、水洗いが可能なものの消臭には、水洗いする際に、茶葉を混ぜて、一緒に洗うと匂いが取れる効果があるとされています。ただし、茶葉は、水分を含むとシミを作りやすいので、自然素材(コットンや木材)には向きません。素材を確認してから利用しましょう。
2. 植物の肥料に
使い終わった後の茶殻は、植物のメンテナンスにも使うことができます。肥料を作ることも可能です。ただし、緑茶粕は、通気性を悪化させる傾向や、窒素を多く含むことから、堆肥に混ぜるとトラブルの元になる場合があり、ビギナー向けではありません。簡単な方法としては、水やりの際に、適量の使い終わった茶葉を混ぜて、水をあげると虫除けの効果が期待できると言われています。あげすぎには注意してくださいね。
3. 料理に
パンに練り込んだり、クッキーに練り込んで、茶殻は食べることも可能です。捨てるなんてとんでもない。まだまだ、使い道がありそうですね。
コーヒー粕の再利用
コーヒー粕も乾かしてから使うのが基本となります。天日干しの場合は、浅めの容器に新聞を敷き、4-5日外に出しておきます。保存は、湿気が籠りにくいガラスの瓶か、カンなどの容器に詰めます。
4. ボディスクラブの材料に
コーヒーの粕と、ココナッツオイル、それにブラウンシュガーを少し混ぜて、ボディスクラブを作ることが可能です。コーヒー粕は、汚れを落とし、古い角質を除去し、肌を滑らかに保つのを促進してくれます。
5. 植物の肥料に
コーヒー粕に含まれる酸は、酸味を好む植物、バラ、ツツジ、シャクナゲ、紫陽花、椿などに効果的な肥料として再利用可能です。酸味を好まない物には使えないのでご注意ください。
また、家庭菜園の人参の育成にもプラスの効果があるとされています。乾燥したコーヒー粕と種を混ぜ合わせてから、種をまくと、肥料としての効果、害虫駆除の効果などから、収穫量が増えやすいとされています。
6. アリの駆除に
特定のエリアや室内に入ってきてしまったアリを止めるには、コーヒー粕が役に立ちます。侵入経路の元を見つけたら、コーヒー粕を振りかけ、経路を断ち、アリの侵入を防ぎます。アリを殺さずに、侵入を止めることができ、人にも害のない方法です。虫が苦手な人にも、オススメです。是非活用しましょう。
7. ナメクジ・カタツムリ避けに
庭にある植物の鉢の裏などに生息するナメクジやカタツムリを避けるのにも、コーヒー粕が役立ちます。鉢を置く前に、乾燥した使用済みのコーヒーの粕を振りかけてから、鉢を置くと効果がみられます。
8. 染料として
コーヒー粕を使って、染め物をすることも可能です。卵の殻や、布などを、ナチュラルなセピア色に染めたい場合は、コーヒー粕で。イースターエッグのペイントなどにも応用が効きます。
まとめ
お茶は、お掃除に。コーヒーは園芸や虫除けなどに使えて、便利ですね。どちらも、安価な化学薬品のグッズが揃っているので、つい便利で頼りがちになりますが、先人の知恵と知識を活かして、捨てる前にもう一度再利用する癖をつけ、人や環境に優しい暮らし方を出来るところから実践してみませんか?