[全てのヘアタイプ]ナチュラル素材のコンディショナーバー 作り方

エコフレンドリーで、サステナブルなバスアイテムとして、注目のシャンプーバーとコンディショナーバー。固形石鹸タイプなので、プラスチック製の使い捨ての容器を必要としないことから、使い捨てのプラゴミを減らすことが可能なバスアイテムです。

コンディショナーバーは、シャンプーに比べて、よりシンプルなプロセスで作ることが可能なため、材料さえ揃えれば、どなたでもハンドメイドできます。作ることに慣れてくると、自分にとってベストなコンディショナーにカスタム可能なのもハンドメイドの良さ。

このページでは、全てのヘアタイプに使える、より機能的なコンディショナーバーのレシピを紹介しています。

[全てのヘアタイプ]コンディショナーバーの作り方

難易度:やや簡単(ビギナー〜中級者向け) ★★☆☆☆
作業時間:30分
所要時間:6時間 (固まるまで)

特徴

  • phのバランス

髪の毛のphは、およそ7.5と言われていますが、それに対して、シャンプーバーは7.5 – 8 程度の物がほとんどです。シャンプーバーは、髪の毛のphに近いため、モノによっては、コンディショナーなしで済む場合もあります。とはいえ、季節や髪のコンディション、水質などによって、髪の状態は変化するため、コンディショナーを使って、ナチュラルな髪のphに近づけることで、より良い状態を保つことが可能です。この、phを調整するために、コンディショナーには、弱酸性の材料を使います。

このレシピでは、ココアバターがphを調整するメインの役割を果たしています。

  • プロテイン

プロテインを加えることで、髪を滑らかに、しなやかに、弾むように仕上げることが可能になります。また、ヘアケアにプロテインを用いることで、痛んだ髪を、内側から補強し、弾むような仕上がりへと導くと言われています。

ただし、自然素材のプロテインをシャンプーやコンディショナーに使う場合、ある程度日持ちする素材を選ぶ必要があります。日持ちするプロテインの代表とも言えるのが、米ぬか、麦のぬか、オーツなど、穀物から取れるプロテイン。本レシピでは、米ぬかを使って、プロテインを補っています。

  • 保湿

コンディショナーに一番期待することは、保湿という人も多いかもしれません。シャンプー後のパサつきがちな髪を、ベタつかない状態を保ちつつ、しっとり、滑らか整えたいものです。市販のものでも、髪によってベタつきが出たり、保湿が足らなかったりと難しいところ。

このレシピでは、植物由来のバターを使い保湿を促しています。ココアバターは、他の植物由来のバターやオイルに比べ、軽めのテクスチャです。また、ハチミツの成分が、保湿成分を毛幹に留めるようサポート。キメのあるしっとりした髪を保ちます。

  • ボリュームコントロール + 輝きのあるヘア

更に、このレシピでは、髪に輝きを与え、ボリュームコントロールをすることで、軽やかに、まとまりのあるヘアに導くために、自然素材を使っています。アロエベラは、髪を滑らかに整え、輝きを与えてくれます。

市販のものに含まれがちな、化学薬品は一切利用せずに、自然な素材を最大限に活かしたレシピです。

作り方

材料

  • ココアバター 110g
  • シアバター:大さじ 2
  • ココナッツオイル:大さじ 2
  • ハチミツ:大さじ 2
  • アロエベラ:大さじ 2
  • 米ぬか:小さじ 1
  • ネトル (イラクサ)の葉:小さじ 1/4
  • ラベンダーエッセンシャルオイル:15滴

*オーガニックにこだわる場合は、オーガニックで材料を揃えます。

用意するもの

  • ダブルボイラー(湯煎)用の鍋、もしくは耐熱容器を2点
  • チーズクロス、もしくはそれに似たもの
  • 石鹸用の型、もしくは牛乳パックなどの容器
  • スパチュラ
  • ミキサー
  • 温度計

手順

  1. ダブルボイラー(湯煎)で、ココアバター、シアバター、ココナッツオイルを一緒に溶かす
  2. 1が溶けたら、残りの材料を全て入れ、ミキサーで、よくかき混ぜる
  3. チーズクロスを使ってこす(ネトルの葉はここで取り除く)
  4. 25度くらいになるまで、冷ます。軽めの次のステップへ
  5. ミキサーで、少しもったりとしたクリーム状になるまで泡立てる
    • 注)泡立て方が足りないと、凍らした後に分離することがあります
  6. スパチュラを使って、型に流し込む
  7. 冷凍庫で、完全に凍らせる (半日程度)
  8. 型から外して、乾燥した暗い場所に保存する

*使うまで、冷凍庫に入れっぱなしでも問題ありません。ただし、使う前に自然解凍が必要です。

コツ

凍らせたあと、自然解凍して使います。自然解凍した際に、分離などしてうまくいっていないと思われる場合は、溶かして、最初からやり直すことをオススメします。手順5での泡立て方が足りないと、分離することがあるようです。

使い方

コンディショナーバーを手に取り、軽くこすって手にコンディショナーが薄くついた状態で、シャンプー後の髪につけます。髪の毛先から上に向けて、上から下に撫でるように塗り込みます。つけ過ぎは髪によくないので注意しましょう。

お湯ですすぎます。一箇所に固まってコンディショナーがつかないように、全体に行き渡るように、何度かすすぎます。

保存

使う予定の物から解凍して使うようにすれば、長く保存が可能です。冷凍庫から出して保存したい場合は、風通しの良い、日光の当たらない暗い場所に保存しましょう。原材料の消費期限を確認し、それに従いましょう。

使用上の注意

  • アレルギーなどの反応がないか、目立たない箇所で試してからお使いください。
  • 使用中にアレルギー反応など、皮膚に異常が見られた場合は、すぐに使用を中止してください。
  • レシピの使用は、個人の責任の元ご利用ください。

まとめ

以前に紹介したコンディショナーバー [DIY 人に、自然に優しい、コンディショナーバー作り方]よりも、少し手間がかかる分、本格的なレシピです。シャンプバーと一緒に使って、サステナブルなバスタイムをお楽しみください♪

ビギナーさん向けに、シャンプーバーの作り方のレシピも公開中。
苛性ソーダを使わないシャンプーバーの作り方

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