
イースターの主役とも言える、イースターエッグ。イースターの復活祭において、生命の誕生を象徴する「たまご」は、欠かせないアイテムです。イースターエッグのペイントは、絵の具、食紅など、食べられる色素を使うといった方法が一般的ですが、実は自宅のキッチンにある素材 – 野菜や香辛料- を使って染めることが出来ます。食用の色素で染める場合と違い、仕上がりは、こっくりとした深みのある大人っぽいカラーに染まります。廃棄の際に有機栽培用のコンポストへの使用も可能です。
このページでは、お財布にも優しく、自然にも、人にも優しい、自然素材で染めるイースターエッグの作り方を紹介しています。
自然素材で染めるイースターエッグの作り方
使う卵の殻は、茶色のものでも、白でもどちらでもOK。白の方が元の素材の色味に近いものになり、茶色のものは、色が混ぜ合わさって違う色か暗めの色に仕上がります。
卵は中身をくり抜いたものか、ゆで卵にしたものを使います。
2. 黄色/マスタードカラー=ターメリックで卵の殻を染める

カレーなどの香辛料として使われるターメリックが色素の元になります。マスタードカラーのこっくりとした黄色のイースターエッグに仕上がります。
材料
- ゆで卵 または 中身を抜いた卵の殻
- ターメリック:大さじ2
- ホワイトビネガー:大さじ1
- 水:カップ 1
- 植物性オイル(オリーブオイルなど):少々
濃く染めたい場合は、ターメリックの量を増やし、薄くしたい場合は水の量を増やし、お好みの色に調整してもOK。
*卵の殻1ダース分を染めるのに、カップ4杯分の染料が必要になります。
用意するもの
- 耐熱の容器
- チーズクロスまたは、コーヒーフィルターなど、ろ過するもの [オプション]
- 卵の殻を液に漬けるための容器
手順
- 鍋に水を入れ、そこにターメリックを入れ、火にかけ、混ぜ合わせ溶かす。
- 沸騰後は、蓋をして、弱火で15分とろとろと煮込む。
- 水の色目をチェックし、出来上がっていれば火から下ろす。まだの場合は、更に様子を見ながら煮込む。色目は、卵の殻を染めた時の色よりも3倍くらい濃いめに作るのが正解です。卵の殻につけた時、薄くなります。
- 火から下ろしたら、室温まで冷ます。
- チーズクロス、コーヒーフィルター、茶漉しなどを使ってこす。(オプション)
- ホワイトビネガーを入れて、よく混ぜる。
- 卵の殻を液に完全に漬ける
- 染まるまで冷蔵庫で冷やす
- 染まったら、液から取り出して乾かす
- オリーブオイルなどのオイルを軽くつけ柔らかい布で磨き、表面に艶を出す。完成
2. ピンク/マルーンカラー=ビーツで卵の殻を染める

スーパーフードで人気のビーツの深い赤は、卵の殻を染めるのにもピッタリです。白い卵の殻はピンクに、茶色い卵の殻はこっくり色のボルドーのイースターエッグに仕上がります。
材料
- ゆで卵 または 中身を抜いた卵の殻
- ビーツ(微塵切り):カップ 1
- ホワイトビネガー:大さじ1
- 水:カップ 1
- 植物性オイル(オリーブオイルなど):少々
濃く染めたい場合は、ビーツの量を増やし、薄くしたい場合は水の量を増やし、お好みの色に調整してみてください。
*卵の殻1ダース分を染めるのに、カップ4杯分の染料が必要になります。
用意するもの
- 耐熱の容器
- チーズクロスまたは、コーヒーフィルターなど、ろ過するもの
- 卵の殻を液に漬けるための容器
手順
ターメリックの手順と同様ですが、ろ過のプロセスが必要になります。
- 鍋に水を入れ、そこに微塵切りのビーツを入れ、火にかけ、混ぜ合わせ溶かす。
- 沸騰後は、蓋をして、弱火で15分とろとろと煮込む。
- 水の色目をチェックし、出来上がっていれば火から下ろす。まだの場合は、更に様子を見ながら煮込む。色目は、卵の殻を染めた時の色よりも3倍くらい濃いめに作るのが正解です。卵の殻につけた時、薄くなります。
- 火から下ろしたら、室温まで冷ます。
- チーズクロス、コーヒーフィルター、ざる、茶漉しなどを使ってこす。
- ホワイトビネガーを入れて、よく混ぜる。
- 卵の殻を液に完全に漬ける
- 染まるまで冷蔵庫で冷やす
- 染まったら、液から取り出して乾かす
- オリーブオイルなどのオイルを軽くつけ柔らかい布で磨き、表面に艶を出す。完成
また、ろ過した後のビーツは、料理に使ってしまいましょう。
3. ラベンダー/赤紫=レッドオニオンの皮を使って卵の殻を染める

レッドオニオンの皮だけを使って卵の殻を染めると、白い卵の殻はラベンダーカラー、茶色の卵の殻はこっくりした赤紫に染まります。
材料
- ゆで卵 または 中身を抜いた卵の殻
- レッドオニオンの皮:カップ1
- ホワイトビネガー:大さじ1
- 水:カップ1
- 植物性オイル(オリーブオイルなど):少々
*卵の殻1ダース分を染めるのに、カップ4杯分の染料が必要になります。
用意するもの
- 耐熱の容器
- チーズクロスまたは、コーヒーフィルターなど、ろ過するもの
- 卵の殻を液に漬けるための容器
手順
手順は他と同様ですが、ろ過のプロセスが必要になります。
- 鍋に水を入れ、そこにレッドオニオンの皮を入れ、火にかけ、混ぜ合わせ溶かす。
- 沸騰後は、蓋をして、弱火で15分とろとろと煮込む。
- 水の色目をチェックし、出来上がっていれば火から下ろす。まだの場合は、更に様子を見ながら煮込む。色目は、卵の殻を染めた時の色よりも3倍くらい濃いめに作るのが正解です。卵の殻につけた時、薄くなります。
- 火から下ろしたら、室温まで冷ます。
- チーズクロス、コーヒーフィルター、ざる、茶漉しなどを使ってこす。
- ホワイトビネガーを入れて、よく混ぜる。
- 卵の殻を液に完全に漬ける
- 染まるまで冷蔵庫で冷やす
- 染まったら、液から取り出して乾かす
- オリーブオイルなどのオイルを軽くつけ柔らかい布で磨き、表面に艶を出す。完成
4. 青/青緑 =紫キャベツで卵の殻を染める

紫キャベツで色を漬けると、グレーがかった青に染まります。自然素材ならではの微妙な色合いが素敵です。
材料
- ゆで卵 または 中身を抜いた卵の殻
- 千切りの紫キャベツ:カップ1
- ホワイトビネガー:大さじ1
- 水:カップ1
- 植物性オイル(オリーブオイルなど):少々
*卵の殻1ダース分を染めるのに、カップ4杯分の染料が必要になります。
用意するもの
- 耐熱の容器
- チーズクロスまたは、コーヒーフィルター、茶漉しなど、ろ過するもの
- 卵の殻を液に漬けるための容器
手順
手順は他と同様ですが、ろ過のプロセスが必要になります。
- 鍋に水を入れ、そこに千切りの紫キャベツを入れ、火にかけ、混ぜ合わせ溶かす。
- 沸騰後は、蓋をして、弱火で15分とろとろと煮込む。
- 水の色目をチェックし、出来上がっていれば火から下ろす。まだの場合は、更に様子を見ながら煮込む。色目は、卵の殻を染めた時の色よりも3倍くらい濃いめに作るのが正解です。卵の殻につけた時、薄くなります。
- 火から下ろしたら、室温まで冷ます。
- チーズクロス、コーヒーフィルター、ざるなどを使ってこす。
- ホワイトビネガーを入れて、よく混ぜる。
- 卵の殻を液に完全に漬ける
- 染まるまで冷蔵庫で冷やす
- 染まったら、液から取り出して乾かす
- オリーブオイルなどのオイルを軽くつけ柔らかい布で磨き、表面に艶を出す。完成
5. オレンジ/赤茶色=玉ねぎの皮で卵の殻を染める

玉ねぎの皮を使って卵の殻を染めると、白い卵の殻はオレンジに、茶色の卵の殻は赤茶色に染まります。
材料
- ゆで卵 または 中身を抜いた卵の殻
- 玉ねぎの皮:カップ1
- ホワイトビネガー:大さじ1
- 水:カップ1
- 植物性オイル(オリーブオイルなど):少々
*卵の殻1ダース分を染めるのに、カップ4杯分の染料が必要になります。
用意するもの
- 耐熱の容器
- チーズクロスまたは、コーヒーフィルター、茶漉しなど、ろ過するもの
- 卵の殻を液に漬けるための容器
手順
手順は他と同様ですが、ろ過のプロセスが必要になります。
- 鍋に水を入れ、そこにレッドオニオンの皮を入れ、火にかけ、混ぜ合わせ溶かす。
- 沸騰後は、蓋をして、弱火で15分とろとろと煮込む。
- 水の色目をチェックし、出来上がっていれば火から下ろす。まだの場合は、更に様子を見ながら煮込む。色目は、卵の殻を染めた時の色よりも3倍くらい濃いめに作るのが正解です。卵の殻につけた時、薄くなります。
- 火から下ろしたら、室温まで冷ます。
- チーズクロス、コーヒーフィルター、ざるなどを使ってこす。
- ホワイトビネガーを入れて、よく混ぜる。
- 卵の殻を液に完全に漬ける
- 染まるまで冷蔵庫で冷やす
- 染まったら、液から取り出して乾かす
- オリーブオイルなどのオイルを軽くつけ柔らかい布で磨き、表面に艶を出す。完成
6. 黄緑/緑=抹茶を使って卵の殻を染める

緑に染めたい時は、緑茶ではなく、抹茶を使うと綺麗に染まります。残念ながら緑茶で染めると、茶色が強くなってしまいます。白い卵の殻は黄緑に、茶色の卵は、こっくりとした緑色に染まります。
材料
- ゆで卵 または 中身を抜いた卵の殻
- 抹茶:大さじ2
- ホワイトビネガー:大さじ1
- 水:カップ 1
- 植物性オイル(オリーブオイルなど):少々
濃く染めたい場合は、抹茶の量を増やし、薄くしたい場合は水の量を増やし、お好みの色に調整してもOK。
*卵の殻1ダース分を染めるのに、カップ4杯分の染料が必要になります。
用意するもの
- 耐熱の容器
- チーズクロスまたは、コーヒーフィルターなど、ろ過するもの [オプション]
- 卵の殻を液に漬けるための容器
手順
- 鍋に水を入れ、そこに抹茶を入れ、火にかけ、混ぜ合わせ溶かす。
- 沸騰後は、蓋をして、弱火で15分とろとろと煮込む。
- 水の色目をチェックし、出来上がっていれば火から下ろす。まだの場合は、更に様子を見ながら煮込む。色目は、卵の殻を染めた時の色よりも3倍くらい濃いめに作るのが正解です。卵の殻につけた時、薄くなります。
- 火から下ろしたら、室温まで冷ます。
- チーズクロス、コーヒーフィルター、茶漉しなどを使ってこす。(オプション)
- ホワイトビネガーを入れて、よく混ぜる。
- 卵の殻を液に完全に漬ける
- 染まるまで冷蔵庫で冷やす
- 染まったら、液から取り出して乾かす
- オリーブオイルなどのオイルを軽くつけ柔らかい布で磨き、表面に艶を出す。完成
まとめ
他にも、レッドジンジャーティーなど、他のお茶やコーヒーでも卵の殻を染めることが可能です。おすすめは、特に廃棄物となる玉ねぎの皮を使った方法。どのご家庭でも特別な準備なしでトライできます。